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バーガーは、自分の性格的な問題点から語り始める。その問題点というのは、彼が二面性の持主であるということである。一方では天使のように善良で寛大でありながら、別の一面は悪魔のように邪悪。
他人に見せたその暗い側面の例を、幾つか紹介している。
ヴィスコンティの映画に出演したがっていたアラン・ドロンについては、バーガーはこんなふうに語っている。
「私はドロンの女房のナタリーとやった。彼女はホントにいい女だった。私たちは、後にマーロン・ブランドと『ラストタンゴ・イン・パリ』で共演して人気の出たマリー・シュナイダーと、3人でベッドで楽しんだのだ。私はこのイヤガラセをさらに徹底させるために、ドロンも今に判るさ、と芸能記者に漏らした。私に手を出そうなんて思ったら、ヤバイことになるだけさ」
自分を小物俳優と思っているグレンダ・ジャクソンと、そのフィアンセのマリサ・ベレンソンについて──
彼女は彼と結婚したがったが、彼は自分が家にこもって子育てを嬉しがるようなタイプの男じゃないと知っていた。そこでバーガーは自由になるために、敢えてマリサを傷つけた。関係を持ったとたんに独占したがるような女を、バーガーは嫌っていたのだ。
リチャード・バートンについて──
アル中のバートンがまた妻のリズ・テーラーと喧嘩したので、バーガーは、バートンがソファに身を横たえようとしたとき、チョコレート・トリュフをぶちまけた。バートンがソファから起き上がってスタジオに行こうとすると、そのズボンは真っ茶色。「リチャードはクソまみれみたいだった」とバーガー。
次は、バーガーの善良な側面。
彼は最近では、若くて有能な、しかし金のない監督たちの映画に、安いギャラで出演している。彼が悪徳不動産屋を演じた『ブームタウン』のクリストフ・シュルーズ監督とか、ヨハネス・ブルーナー監督などである。(もっとも、この監督が企画したルートヴィヒII』は資金難で実現しなかった。もしこの映画が実現していたなら、ヴィスコンティの古典的な作品と、『ルートヴィヒ1881 王、俳優、旅』に次ぐ3番目のルートヴィヒ映画になるはずだった)。バーガーはまた、ニューヨークの若手監督たちにも好意を持っている。ただし、アメリカの価値観やアメリカ人のセックス作法は嫌っている。
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